徒然と書いていこう

2016年04月25日

モラルとか。

鍼灸の業者さんが来たのでちょっと立ち話。

ここ数年、5年ぐらいから鍼灸を含めた業界がどんどん変わってきていると。

なんか、モラルがないというか、何でもありになってきているというか。

確かに決められたルールは法律以外はありません。

でも、「これだけはしてはならない」みたいな暗黙の了解のような、不文律があり、それが古いといえば古いのでしょうが、そこには義理とか、誇りとか、あったわけです。

それがなにかはっきりしているわけではないけど、みんな心の中の楔みたいにしていたわけです。

そこから外れると、やっぱりうまくいかなくなるわけで、結局「やっぱりな」という感じになるわけです。

この前までは、そういうことに対してすごく怒っていたわけですが、もうどうでもよくなりました。

自分がしっかりしていれば良いだけですから。

業者さんの話ではここ数年加速しているとのこと。

良いことです。

どんどんやればいい。

悪い芽は一気に咲いて、一気に枯れていく。

世の常だと思います。

10年前開業した時は、骨のある先生がたくさんいたような気がします。

決して裕福そうではなくとも、鍼灸師という誇りを感じました。

いまは、経営的に勝利して、金持ちになり、ちやほやされたい、目立ちたい、認めてもらいたい、という下心が見え見えです。

技術を磨かずに、あやしげな機械を買う

手を動かさずに、口を動かす

講習会に参加して、できたつもりの技を習得済みとする

経営セミナーや異業種交流会に参加して成功者気取りと儲け話

そんなことばかりしていると、患者さんが業界から離れてしまいます。

でも、一度離れられてしまえば、ちゃんとしているところしか相手してもらえなくなると思っています。失った信用ほど取り戻すのは難しいのですから。

それまでは、我慢。

じっくりやります。




posted by あけぼの at 17:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月11日

つわりの鍼灸治療

今日は妊娠初期のつわりについて書いてみます。

つわりは東洋医学では「水毒」の影響であると考えます。

なりやすい方は、体の中の水気が多い方。すこしポチャッとしたタイプの方に多く見られます。

腎虚という、もともと水を司る臓器である腎の臓が弱い方に最も多く発生します。

困ったことに、不妊症の方で最も多い体質ですから、妊娠されると多かれ少なかれ症状が出ます。

ですから、日常的に治療する機会が多いのですが、なかなか厄介です。

イメージとしては体内の水が濁っている感じです。

それで気持ち悪くなる。

ですから、腎を補うような治療を行います。

でも、妊娠すると赤ちゃんに腎気を取られますから、効果が長続きしないのが困りどころです。

妊娠初期は強い治療を行えない時期ですから、手技も繊細かつ微妙なものとなります。

脈診を頻繁にしながらになりますが、一日二日ぐらいは楽になるくらいで、また発症します。

もう一つは、脾虚タイプで、消化器系がもともと弱い方です。

何も食べられなくなるか、食欲が逆に増進してしまい、食べないといられなくなります。

このタイプは胃腸を整える治療で何とか治まっていきます。

それでも、もともとの弱さだけは何ともしがたいのが現状です。

鍼灸の効果は腎虚よりも比較的強くでます。

腎が強い場合の方はそれなりの治療ができるので、やりやすいともいえます。

最後に肝実という、肝の臓が強くなって出るタイプです。

このタイプは水とあまり関係ないので肝の臓を穏やかになるように治療することでかなりすっきりします。

もちろん強い治療はしませんが、間接的にいろいろなツボを配穴することにより、効果を出すことができます。

うまくいけば一回の治療で相当の効果が見込まれますが、イライラしたりして肝の臓を高ぶらせると元の木阿弥みになってしまいます。

個人的には一番やりやすいと思っています。

つわりには特効穴があり、そこにお灸をするといいのでご自宅でも勧めたりします。

ひとりひとりつわりの症状は違いますし、治療できる範囲も限られる妊娠初期ですが、何とか軽減できるように努めております。


でも…


つわりがあるというのは赤ちゃんがいるということです。

やっとつかんだ妊娠。

そう何度もあるチャンスではありません。

ですから、つわりも考えようによっては授かりものです。

つらい間は出産後の将来への不安も感じる暇はなくなります。

完全にないのもさみしいのではと思ったりします。


そして最後に。

つわりがない方。

このような人を見ていると本当に妊娠を喜び、お腹の中にいる幸せを絶えず感じている方が多いです。

この人はつわりがきついだろうという方には前もって言っておきますが、そんなものどこ吹く風です。

妊娠までの鍼灸治療で体質が良くなっているのかもしれませんが、幸福感こそが予防になるのでは?と思ったりもしています。

一方、つわりがない方はない方で、なんともないのが却って怖いというかたもいるくらいですから、ないのが良いとも限りません。

治療しながらよく迷うのですが、ちょっとあるくらいに収めるのが良いのかも。

せっかく妊娠したのですからね。

当院はつわりに対して、状況に応じて軽くはしますが治すことは難しい治療だと考えております。


posted by あけぼの at 22:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 不妊症と鍼灸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年04月09日

繰り返すぎっくり腰について。

ここ最近急性腰痛、いわゆるぎっくり腰で来られる方が多くなりました。

よくよくお話を聞くと慢性的に腰痛持ち。

そして年に何回もなる、もしくは数年に1回発生する。

症状としては

腰が抜けたように力が入らない。

前かがみでいたい

ひねると痛い

そらすと痛い

寝ていてもいたい

などです。

治療の際は問診の後、簡単な検査で神経性のものかどうか判別するのですが、異常が見つかったときとしびれがあるとき、ヘルニアなどが隠れている場合は一度病院での受診を勧めます。

さて、病院での検査などで異常がない場合。

腕の見せ所です。

ぎっくり腰は筋肉の問題だけではありません。

体質が関係してきます。

繰り返す方は特に。

ではなぜ繰り返すのか。

触ると全身に硬いところがあります。

肩 首 足 お尻 腰

全部がちがちです。

なぜそうなるか。

緊張する生活を続けているからです。

精神的な緊張が全身に現れています。

プレッシャーのかかる責任ある仕事。もしくは職場環境。そして本人の完璧主義な性格。

そういう状態が続くと身体中が悲鳴を上げ始めます。戦闘状態が続いて休まらないのです。

それを解除するためにドカンときます。


次は冷たいものを取りすぎ。

お腹を冷やすビールやアイス、食事中の氷入りの水。

お腹の中が冷たいのです。いうなれば冷蔵庫がお腹の中にある状態。

お風呂もシャワー。つからない。

職場環境も寒いところ。

お腹が冷やされると、外側の筋肉も硬くなってきます。

そしてちょっと動いたときにグキっと。


だいたいは両方が混ざっています。

ですから、治療は腰だけはしません。

お腹、足、首、肩、そして骨盤部となります。

結局一番弱いところに来たということ。

いくら鍛えても発生します。

運動をしっかりやっていて、それでいて繰り返す方はこのタイプ。

最後に東洋医学的な話。

春という季節は方角で言うと東方

東方を表す臓腑は肝の臓。

肝の臓の司るところは筋。

つまりこの時期は肝の臓がぶれやすく筋の病が発生しやすい。

ついでに言うならば、めまい、耳鳴、目の痛み、イライラ、抑うつ感、足のつりなどの随伴症状が伴っています。

体質的なものですから同時に治療することとなります。

鍼は肝の臓を整えることができると、症状は早期に軽減します。お酒は禁止です。

肝の臓のぎっくり腰のタイプはひねると痛いタイプです。寝返りがうてないなどは典型的。

その他、腰が抜ける感じと、そらせていたい場合は腎の臓と陽の気が消耗しています。これは睡眠不足、塩味をしっかりとっていない、長時間の労働などで気を消耗してエネルギー不足な状態。

しっかりと休養を取りましょう。治療はちょっと時間がかかるタイプです。

温めて、優しい鍼をしないといけません。お灸が特に有効です。鍼は銀が相性が良いようです。


前かがみで痛いタイプは脾の臓に負担がかかっています。歓送迎会や、飲み会で食べすぎるタイプ。もしくは早食い、夜食の習慣、甘いものが多すぎると脾の臓に負担がかかります。

軽い絶食をお勧めします。甘いものは我慢しましょう。

脾の臓が病むと腰の上部が痛くなるタイプです。

消化器系の治療をメインにするとすっと引きます。あまり時間はかかりません。


このようにいろいろな原因があります。


繰り返すぎっくり腰でお困りの方は自分の生活習慣を見直してみましょう。

筋肉のみの治療でなかなか効果が表れない方は、東洋医学的な鍼灸をお勧めします。

所感でした。
posted by あけぼの at 23:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする