徒然と書いていこう

2010年10月19日

東洋医学の話A メニエル症候群 メニエル病

東洋医学の話A メニエル症候群 メニエル病

回転性のめまいや耳鳴り、耳の詰まった感じ、吐き気などを主とするとても厄介な症状のこの病気はなかなか根治が難しいとされています。無理をした後や疲労がたまった時、ストレスがたまった時など発生しやすいとされています。

あけぼの鍼灸院では比較的多く見受けられる症状です。でも、治療をするまでみなさん鍼が効くなんて思ってもみないみたいですが。

では、東洋医学的にみていきましょう。

メニエルになりやすい人、今なっている人に体の所見で多くみられるものを羅列してみます。

首と肩の強いこり
耳の後ろが痛い
目が疲れている
普段胃腸が弱い
お酒が好き
背中が張る
のぼせる
足が冷たい
わき腹が突っ張る時がある
甘いものが大好き
眠りが浅い

というところでしょうか。

原因@…血流不全 特に背部から肩、首にかけての筋肉の緊張によるもの
事務職やパソコン関係など、長時間同じ姿勢でいる人、強いプレッシャーを必要とされる業務についている方に多くみられます。
メニエルの方を見ていて最も多いのがこの状態。首や肩の慢性的なひどい緊張があります。耳の後ろなども骨のように硬くなっていて少し触るだけでもかなり痛がります。このような状態になると血が流れにくくなります。血がいきわたらないと器官は誤作動を起こします。バランスや聴覚をつかさどる耳の器官は毛細血管で栄養されているわけですが、微小な血管が圧迫され続けると虚血という血が足りない状態になり、誤作動してしまいいろいろな症状が起きるということになります。

また、症状がはげしく出ている時は体が血流を復活させようとして無理やり流し始めます。その際はのぼせた感じになっている様子が見受けられます。ズキズキと拍動性の頭痛やザーとかキーンとか大きな耳鳴りがしている場合も見受けられます。

また、血流も大事ですが血の質が悪い、どろどろとした人は発症しやすくなります。

強い精神的なストレスや運動不足、食事の不摂生(甘いもの・脂っこいもの・過食・早食い等)どれもが慢性的に肩こりのもつ人の状況だとおもいますが、日常生活を見直すことで改善することが出来ます。

当院での鍼灸治療では肩や耳周りをいきなり触りません。手や足のツボを使って沈静化させながら首肩の緊張を優しく取っていくと比較的早期に治療が終了できます。

原因A…内風が生じて起こるもの

口唇ヘルペス・口内炎ですこし言いましたが東洋医学では6つの自然界の邪気があり、7つの感情があります。

風というものは外に吹いていますが、体の中にも吹くと表現します。脳血管障害である「中風」というのを聞いたことがあると思います。これは「風に中(あた)る」状態を言います。実はメニエルもその5歩ぐらい手前の状態ともいえます。病がどんどん強くなると危険性も増すと思いますので、メニエルといっても軽んずることは出来ません。

風が吹くのは一つは感情から。特に強い「怒り」それも、「こらー!!」と怒鳴れればいいのですが、そうもいきませんよね。そういうタイプに多いのが「怒りから来る内風」。怒りというのはぐっと飲み込む、こらえるということですよね。つまり上に登ってくるものなのです。これは「風」のもつ上昇しやすいという性質と似ています。では、登った怒りという名の風はどうなるでしょうか?
そう、出口を探します。出口となるのは目や耳、口。でも口は閉じています。こらえていますから。ですから目の奥が痛くなったり、耳の症状が出てめまいや耳鳴り、耳閉塞感といったものが生じるわけです。感情のコントロールも大事ですが、時にはきちんと発散させてあげるすべを持たないといけませんね。

もう一つの内風は「体内の温度の差から生じる風」

これの表すところはひえのぼせ。下半身、特に足がとても冷たい。それでいて上半身は熱い。熱がりだけれども実はこれ、冷え性なんです。足の役割は本来ラジエーターで、放熱する役割なんです。それが冷えている。これは、普段冷たいもののとりすぎなんです。ジュース、アイスが多い。食事の際も冬でも冷たい水。

そういう習慣からお腹から下が冷えています。おそらく運動もしていないでしょうから体の中の熱の対流も悪い。熱は上に登ります。冷えとはこの場合「寒」と表現されます。寒は下に下がりやすい。つまり、体の持つ熱は本来少ないのに熱い状態。これを冷えに対する相対的な熱といいます。

自然界では冷たい空気と熱い空気の差が空気の対流を生み、風が生じます。同じように体の上下の温度差が風を内側から生むことにより、「内風」という状態になります。

「風」は体の上部にいって、頭部、頸部にいろいろな症状を引き起こします。風は変化しやすく移ろいやすいのでめまぐるしく症状が変化します。

治療の際は風を落ち着かせるようなつぼを選ぶのと、目先の症状にとらわれないように本質を見極めながらの治療となります。また、冷えを取るような治療を混ぜていくと効果が出やすくなります。

原因B…体質的な問題によるもの(食事・生活習慣)

上記の「内風」のところで触れましたが。冷え性が原因だとするとこれは体質を変えたほうがいい場合があります。

体を冷やすもののとりすぎは改めていただくとして、

全身の血流が悪い
血の質が悪い(どろどろ)

といったものが考えられます。

運動をしていない。食事が不規則、バランスが悪いといったことが長年続くと血の質がどろどろとなってきます。血の質がどろどろだと、流れが悪くなります。どろどろした血は栄養や酸素も少なく、よごれています。そのような血で栄養されると体の器官は弱っていきます。器官が弱ると誤作動を引き起こすのはもちろんですが、回復がとにかく遅れます。慢性的にいつもふらふらするような状態になり、このような方はいつも疲れた雰囲気があります。
睡眠不足も体の緊張を取ることができなくなっていきますので症状をさらに悪化もしくは継続させます。

十分な休養、適度な運動(週2回ほどのウォーキングやストレッチなど)植物性の食事。気晴らしとなる趣味等をお勧めしています。

治療は症状が治まっても体質改善の治療をしばらく継続して、体力・精神力がついてきたのを自覚されたら終了して、調子が悪くなりそうな前に来ていただき、発症を予防します。

原因C…気候の変動によるもの

気候の変動、気温の高さなども加味していきます。季節の変わり目で、特に冬から春、夏から秋にかけて寒暖の差が出やすい時期に多くなります。これは気温に合わせて体の熱を出したり、保ったりということをするからです。体温調整は自律神経の働きのもと汗をかいたりして汗腺や血管を拡張・収縮するなどして行なわれるのですが、その際血管は筋肉ですからエネルギーを消耗します。それゆえ全身的な運動をしているような状態になりますので、季節の変わり目に疲れやすかったりするわけです。気圧に関しましては台風の前後など、気圧の急激に変化する時にも生じやすいように見受けられます。気圧が高いと血管が収縮し、低いと血管が拡張して血液の流れが良くなりすぎたり悪くなりすぎたりして誤作動が起きやすくなります。

posted by あけぼの at 20:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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