徒然と書いていこう

2016年02月09日

不妊症と鍼灸 年齢と妊娠力

今日は不妊症と鍼灸について書いていこうと思います。

これから色々な東洋医学的にみた不妊症について書いていこうと思っています。

また、折に触れて良く臨床上目にする別の症状のことも書いていこうと思います

当院は不妊症が専門ですので、たくさんのお子様をお望みする患者様を診る機会に恵まれています。

実際の治療現場からみた東洋医学的な見解とともに難しくなりがちな東洋医学的な言葉をできるかぎり、わかりやすくご紹介していきたいと思います。

不妊症の定義とは結婚したご夫婦が避妊しないで2年以上性生活を営んでも妊娠しない場合を不妊症となります。

最近では晩婚化の影響で結婚後1年というように変わりつつあるようです。

東洋医学の根本となる教科書に「黄帝内経」という古い書物があります。

大昔の鍼・灸の名人が伝説上の黄帝という古代中国を統治した人物との問答が書かれています。

その中の最初に「上古天真論(じょうこてんしんろん)」という項目があります。

「上古」とは大昔のそのまた大昔。人間がまだ文明を持つか持たないうちのころ
「天真」とは先天的に与えられた真なるもの、大元で万物のもととなる精緻な気のことを表します。

この項では、人が生まれて死ぬまでのことが書かれており、「天真」をいかに損なわず、保つことが人の長寿と健康に大切かであるかということが書かれております。

その中に女性の成長と老化のことが書いてあります。

女性は7の倍数で生きています。これは数え年ですが、その前後で見ていけばよいと思います。

7歳 生命力と生殖を司る腎気が満たされはじめ、歯が入れ替わる。毛髪も長くなってくる。

14歳 天癸(てんき:天からの陰水)がやってきて子宮につながる経脈(任脈といいます)が通り、生殖器系と体をつなげる役割の経脈(太衝の脈といいます)が盛んになり月経がはじまるので子供を作ることができるようになる。

21歳 腎気が体のすみずみまで充満する。親知らずが生えてきて、身長が頂点に達する。

28歳 筋肉と骨が完全になり、髪の毛の長さが頂点になる。身体が最も壮強な時期になる。女性としてのピークを迎える

35歳 陽明の脈(手と足にそれぞれある経脈 胃と大腸の脈)が衰え、顔の皮膚の艶が失われ始める。髪の毛も抜け始める。

42歳 三陽の脈(手足に三本ずつある陽に属する経脈 手は大腸・小腸・三焦 足は胃 膀胱 胆)がさらに衰え、顔の皮膚の艶がすべて失われる。髪の毛も白くなり始める。

49歳 任脈が虚して、太衝の脈が衰え少なくなる。天癸(天から与えられた陰水)が乾いてしまって、月経が止まってしまう。

との記載があります。

ただ、続きがあり、黄帝が「年老いて子供を産むことができる人がいるが、どういうことなのか?」

と問いかけます。

これには

「その人の天から授かった精力が一般の人を超えており、気や血がつねに通じていて、腎気が有り余っているからです。」

と答えます。

「養生の道をわきまえていれば、真気を保持することができ、肉体は容易に老い衰えません。それゆえ高年齢になっても子を産むことができるのです」

とさらに答えます。

「しかし常識的には難しいことです」とも言っていますが…。

実際の臨床では確かに49歳で妊娠という方はなかなかいません。当院は妊娠は46歳が最高ですが、出産は43歳が最高です。

高年齢での妊娠はやはり運動歴の長い、身体のしっかりした方が多く見られます。

また、20代は妊娠力が強い時期ですが、その時点での不妊症はもともと生殖力が弱い方、もしくは過度なダイエット経験等で妊娠力(腎気)を減らしてしまった方が多く見られます。

35歳からは妊娠力が20代の半分くらいになるといわれています。

それでも妊娠しないわけではありませんが、身体を見直すことで肉体年齢を若くし、妊娠しやすくすることが大切です。

実際に鍼灸治療を行っていくと、肌艶、髪の艶は良くなってきます。綺麗になってきたなと感じていると妊娠が近い状態です。

顔や髪の艶が良くなるということは全身の状態、五臓六腑の状態が上がり、腎気も満ちて生命力が出てきているといえるでしょう。

年齢を気にされる方はほとんどですが、当院の全身治療と子宮卵巣を元気にする治療で、肉体年齢を若くして、妊娠力を高め強めるお手伝いができると考えております。

あけぼの鍼灸院の治療は古来の考え方を基本としています。東洋医学的な考え方で鍼と灸をすることにより、腎気を強め、五臓六腑、子宮卵巣の働きを良くしていきます。

現代医学的なこともきちんと踏まえて治療プランを立てていきます。していただきたいことや生活なども今までの経験に照らし合わせて一人一人の体質と状況、年齢に合わせたアドバイスをさせていただいております。

ひとりでお悩みの方はお気軽にご相談ください。

すこしでもお力になれることを願っております。

あけぼの鍼灸院 院長


参考文献:「現代語訳 黄帝内経素問 上巻 東洋学術出版社」

福井市の東洋医学的な鍼灸をする鍼灸院

不妊症・不育症・更年期症状・メニエール症候群・自律神経症状・めまい・冷え性・ぎっくり腰などお気軽にご相談ください

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TEL(0776)35-1109
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ラベル:鍼灸 不妊症
posted by あけぼの at 20:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 不妊症 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする